ヒプノセラピストの風湖です。
「恐れていることをやってみなさい。
そうすれば恐怖心は跡形もなく消える。」
これは、アメリカの哲学者、ラルフ・ワルド・エマーソンの言葉です。
人間が生まれつき持っている恐怖は2つしかありません。
落下の恐怖と、大きな音に対する恐怖です。
これは、自己維持のために遺伝子の中に組み込まれている一種の警告組織ですから、正常な恐怖です。
自動車が近づく音が聞こえたらサッとわきによるのは、人間の正常な対応です。
しかし、高所恐怖症や閉所恐怖症、先端恐怖症など、あるひとつのことを極端に恐れる人がいます。
実を言うと、私も昔から「山道恐怖症」に悩まされていました。
それは、子供の頃に登山が趣味だった父親とはぐれ、山の中を迷い、恐怖に震えて何時間も過ごしたことを思い出すからでした。
そんな私の恐怖症を魔法のように治してくれた、よく効く方法がありました。
1日に3、4回、5分から10分くらい静かに座って、自分が山道を清々しい気持ちで歩くところを想像したのです。
目を閉じてリラックスし、自然の中で感じる風のにおい、空気の気持ちよさや、空の青さを感じます。
そしてそれを、潜在意識の中に焼き付けました。
これを続けていたら、肉体的にも精神的にも楽々と山道を歩けるようになると確信し、あれだけ怖かった山道を平気で歩けるようになったのです。
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