ヒプノセラピストの風湖です。




 「無意識は、決して休まず働いていることを私達は知っている。

 無意識は常に何か仕事をしているようだ。」

 これは、スイスの心理学者、カール・グスタフ・ユングの言葉です。




 ある男性は20代のころ、仕事が見つからずに家でゴロゴロと生活をしていました。

 あるとき父親に「仕事をしないのなら家を出ていけ」と怒鳴られ、着の身着のまま家を追い出されてしまいました。

 しかし、お金もなく住むところもなく、仕事を見つけようとあれこれやってみましたが、うまくいきませんでした。




 困り果てたこの男性は、昔、潜在意識の法則のことを聞いたことがあったので、自分の心の深層に「私は今、この問題を潜在意識に引き渡します。それは私の人生がどうなっていくのかをちゃんと知っており、それを私に教えてくれます。」と、静かな心で語りかけました。




 するとその翌朝、この男性は子供の頃住んでいた町にどうしても行かずにはいられない気持ちになりました。

 そこに行ってみると、偶然久しぶりの友人と出会い、自分と一緒に働いてみないかと誘われ、心から感謝し、その仕事に打ち込みました。

 その男性は、やがてその会社の重役にまで上り詰めたのです。

 自分の願望を潜在意識に信じて任せると、人生まで変えてしまうことがあるのです。