ヒプノセラピストの風湖です。




 「子供っていうのは、可能性の生き物なんですよ。

 たくさんの選択肢を毎日持っているんです。

 大人も実はそうなんですけどね。」

 これは、アニメーション監督の宮崎駿さんの言葉です。




 小さな子供の言葉や動きを真剣に観察してみると、いろいろなことに気づくことがあります。

 自分よりも知識や経験が乏しい子供を見ても退屈だと感じる人もいるでしょう。

 しかし、まだ固定観念を持たない子供は、ありのままの自分で生きていますから、大人が学ぶことはたくさんあるのです。




 個人差はありますが、人の価値観は子供の頃からのさまざまな体験の積み重ねによって徐々に固まり、9歳にはだいたい出来上がると言われています。

 そして脳内の扁桃体と言われる部位に、感情が記憶される場所があり、そこに記録されます。

 すると、感情が伴った記憶はその人の思考となり、あらゆる物事に固定観念や先入観を持つようになるのです。




 大人同士で話をするときは、相手の話している内容などから動きや表情はおおよその見当がつきますが、まだ価値観が固定されていない小さな子供を見ていると予想をはるかに超えるような動きや行動に驚かされます。

 彼らは誰かの視線に縛られていないため、大人の私達が彼らに教えられることのほうが多いのかもしれませんね。