ヒプノセラピストの風湖です。




 「柔軟性を持っている者は、いくら歳をとっても若い者だ。」

 これは、ユダヤ人が大切にしていることわざです。




 私の担当する心理学の生徒さんの中には、医師や弁護士、有名大学の学生さんもいらっしゃいます。

 「高学歴やエリートと言われる人たちは、きっと人並み外れた記憶力を持つ人が揃っているのだろうな」

 私は当初、そんなイメージを持っていました。




 ところが面白いことに、そのような人達の多くは、何かを記憶することが苦手でした。

 たとえば、「昨日の晩ご飯はなにを食べましたか?」と、私が質問しても、すぐに思い出せない人が多いのです。

 「昨日のことは忘れてしまいました」と笑顔で答えるので、当初は意外だなと思っていました。




 しかし彼らは、記憶力というような分かりやすい優秀さに重きを置かず、自分の考えに固執しない人、つまり考え方が若く、脳の柔軟性が極めて高い人達でした。

 記憶力や知識の豊富さよりも、新しいものを追求する心こそ、彼らにとって大切な姿勢なのだと実感しました。

 このような多角的視野を持った人達がリーダーなら、新しい提案の交流をしていくことができ、メンバー全員のやる気を育むことができるのですね。