心理カウンセラーの風湖です。
「他の人に懺悔してしまうと、当人は自己の罪を忘れるが、たいてい相手の人はそれを忘れない。」
これは、ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェの言葉です。
「懺悔」とは、「自分が犯した過ちを告白して、悔い改める」という意味の言葉です。
キリスト教では、懺悔や告解と呼ばれる儀式が行われています。
信者達は、懺悔をすることによって心の重荷が無くなるといいます。
しかし、心の重荷が無くなるということは、心の中の罪悪感も無くなるということですから、相手に対して「申し訳ない」という気持ちもやがて忘れてしまいます。
懺悔をすることで自分の心はスッキリすることができるかもしれませんが、それだけではかえって冷たい人間になってしまうかもしれません。
日本人はあまり神父さんや牧師さんに懺悔をするという習慣はありませんが、その代わりに誰かに手当たり次第に話を聞いてもらって、悩みを解消しようとしている人は多いと思います。
しかしそれだけでは同じ過ちを繰り返すことにもなりかねません。
そうならないように、一度深く反省し、「申し訳ない」と謝罪をしてから心を整えるようにしましょう。