心理カウンセラーの風湖です。




 「人生に成功する秘訣は、自分が好む仕事をすることではなく、自分のやっている仕事を好きになることである。」

 これは、ドイツの詩人、ヨハン・ゲーテの言葉です。




 現代を生きる人は、一度就職しても他の会社や業種に目移りして、何度も転職を繰り返す人がいます。

 しかし昔の日本人は、企業に就職したら転職せずにそのまま定年まで勤め上げるのが一般的でした。

 一度決めて始めたことを簡単にやめることは好ましくないという文化があったのです。




 では、そんな時代のサラリーマンがみんな不幸だったのかといえば、そんなことはありません。

 たとえ嫌な上司がいたとしても、何度も失敗を繰り返しても、同僚と苦楽を共にし、辛い仕事も続けていけばそれなりに面白く感じるようになって、やがてその仕事以外は考えられなくなっていったのです。




 転職が悪いと言っているのではなく、自分のやっている仕事のキャリアアップのための転職なら満足度は高くなると思います。

 どんなことでも目移りせず、決定を変えないと決めて望んだほうが、やがて幸せな気持ちになれるのかもしれませんね。