心理カウンセラーの風湖です。




 「叱ってくれる人を持つことは、大きな幸福である。」

 これは、松下幸之助さんの言葉です。




 人の上に立つ人、つまり人を指導する立場の人は、部下やメンバーのためを思えばこそ、厳しい言葉をかけなければならないときがあります。

 部下に嫌われないように優しく接するばかりで、言わなくてはいけないことも言えないようではリーダーは務まりません。




 もともと優しい性格で強く言えない人は、「叱ることも相手のためになる。厳しくするのは当然」と、何度も自分に言い聞かせてください。

 どんなに真面目で素直な人でも、「叱られること」は人生の大切な宝物になります。

 ただし、そこにあなたの感情を乗せることはまったく必要ありません。




 そして、相手を叱ったときは、同時に「ありがとう」という感謝の気持ちも伝えてください。

 人は、感謝される喜びを知れば、たとえ叱られてもそれを経験として受け取ります。

 そうすることで、その人は、自ら進んで周囲に貢献しようとする人間に成長していくのです。