心理カウンセラーの風湖です。
「家族を想って心和む人、胸の痛む人、それはちょうど半々だと私は考える。
力を得る人、失う人、それも半々だと思う。
親孝行、兄弟思いの美談は数限りなくあるが、それと同じ数だけ親殺し、兄弟殺しの話が『聖書』の昔からある。
家族というものは、いつもこの半々の危うさの上に揺れながら、それも激しく揺れながら立っているものだ。」
これは、テレビ演出家の久世光彦さんの言葉です。
たとえばあなたが、親に迷惑をかけたことを悔やみ、自分に罰を課そうとするのなら、それは罪悪感という自責の心があるからです。
罪悪感があると人は、常に自分を責め続け、やがて自分自身のことを「私はダメな人間だ」「私は生きている価値がない」と考えるようになってしまいます。
しかしそうではなく、その罪悪感をうまく使ってそのぶん親孝行をしてあげればいいのではないでしょうか。
親は、親から受け継いだ長所を活かして仕事にすれば、とても喜んでくれます。
そしてさらに、親から受け継いだ欠点をバネにして親を乗り越えれば、これに優る親孝行は他にはないのです。