心理カウンセラーの風湖です。




 「苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ。」

 これは、アメリカの哲学者、ウィリアム・ジェームスの言葉です。




 あまり気が進まないのに、どうしても他人のために頑張らなければならないときがあります。

 たとえば、上司に命令されて、休日出勤をしなくてはならないとか、他にやりたいことがあるのに、同僚の仕事を手伝うために残業しなくてはならないとか、そういうときです。




 全部断って、逃げてもいいかもしれません。

 それでもやはり、立場や責任もありますし、申し訳ない気持ちもあります。

 そんなときは、手のひらをギュッと握りしめてみるのがおすすめです。

 気持ちを奮い立たせるために腕まくりをしたり、1分間大きく背伸びをしてみたりすると、なぜか心まで積極的になるから不思議です。




 「気が進まないな」と思うとき、気合いを入れるポーズをするだけで、頭の中がパッと切り替わり、案外軽く乗り切れるものです。

 やりたくない仕事をやらなくてはならないときや、会いたくない人と会わなくてはならないときなどには、ぜひ試してみてください。