心理カウンセラーの風湖です。
「友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹を決めて、自分を貫いていけば、本当の意味でみんなに喜ばれる人間になれる。」
これは、芸術家の岡本太郎さんの言葉です。
子供の頃に誰もが歌ったことのある「一年生になったら」という童謡の歌詞に、「ともだち100人できるかな…」というものがあります。
その言葉を聞くと、「たくさんの友達を作れる人のほうが幸せになれて、友達ができない人は幸せになれない」という意味が含まれていると勘違いする人もいるのかもしれませんが、もちろん、そのような考え方は間違っています。
人は親しい友達がいなくても、日々出会った人に軽いコミュニケーションを意識するだけで十分幸せになれます。
たとえば、レストランで会計をする時に「美味しかったです。ごちそうさま。」と、店員さんに声をかけてみたり、パン屋さんに入る時、「とても美味しそうないい匂いですね。」などと話しながら入ってみると、案外自分が嬉しい気持ちになるものなのです。
慣れてきたら、相手の着ている服や持ち物など、気がついたことを少しだけ褒めてみましょう。
すると、だいたいの人は笑顔を見せて「ありがとうございます」と、返事をしてくれます。
たとえ知らない人でも、ほんの少し会話をすることを意識するだけで、私達は思いのほか幸せな気分になれるのです。