心理カウンセラーの風湖です。
「細道で犬に出会ったら、権利を主張して噛みつかれるよりも、犬に道を譲ったほうが賢明だ。
たとえ犬を殺したとて、噛まれた傷は治らない。」
これは、第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンの言葉です。
かつては日本は、「言いたいことが言えない人は社会人として失格だ!」という価値観の世の中でした。
そのような環境の中では、もともと性格的に内気でおとなしい人にとっては自分の意見を言うこと自体もの凄く勇気のいることですし、生きづらさを感じる人は多かったようです。
しかし、やたら自己主張ばかりする人というのも考えもので、上司や先輩から見ると、「ものすごく扱いにくい人」になってしまう可能性があります。
しかも最近では、SNSやコミュニケーションツールなどの発達によって、都合のいいことばかりを主張する人が多くなり、人間関係のバランスが崩れてしまっているのも事実のようです。
仕事だけではなく、さまざまな人間関係の中で、「言いたいことが言える人はいいなぁ」と、羨ましく感じている人もいるのかもしれません。
しかしそれは、羨ましいことでもなんでもなく、むしろ自分の評判を悪くする行為の場合もありますから、決して無理をすることはないのです。