心理カウンセラーの風湖です。




 「僕が嘘をつくのは、それもつまりは嘘をつかない限り万事上手くはいかないからなんだ。」

 これは、ドイツの詩人、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの言葉です。




 基本的に嘘はつかない方がいいのは当たり前です。

 しかし、生きていくためにはどうしても嘘をつかなければならない状況が出てきます。

 人間関係においても、相手に言いにくいことは黙っていたり、隠しておいたり、時には嘘をつくこともあるのではないでしょうか。




 そんなとき、「ああ、自分は嘘をついてしまった。」と罪悪感にかられるものですが、実はそんなに心配するほどのことではありません。

 「相手に嘘がバレたらどうしよう」と不安になることもありますが、現実にはほとんど相手に伝わっていないことは、心理学のいろいろな実験でも証明されています。




 自分の考えていることは、自分にしかわからないことです。

 それよりも本当に気にしなければいけないのは、嘘をつくことによって自分を責め、自己否定感に襲われてしまうことなのです。

 あなたが不安に思うより、案外あっさり良好な人間関係は保たれていきますから、心配しなくても大丈夫なのです。