心理カウンセラーの風湖です。




 「われわれは、すでに出来上がった選択、われわれ自信が選んだのではない選択の中に宿命を見たがるものだが、これらの選択はわれわれを拘束するものではない。

 なぜなら、悪い運命などないから。

 どんな運命も、それを良いものにしようと欲するならば、良い運命になるのだ。」

 これは、フランスの哲学者、エミール・シャルティエの言葉です。




 持って生まれて変えられないもの、それが「宿命」です。

 たとえば性別、人種、容姿、家族、生ま育った環境、思いがけず起こった出来事など。

 そして、生まれつき心身になんらかの障害があるということも、その人独自の宿命と言えます。




 しかし世の中には、たとえば心身の障害があったとしても、その物質的な不都合をさまざまな工夫で乗り越え、今の自分にできることに精一杯の努力をして道を拓いている人はたくさんいます。




 私達はみんな「宿命」を背負って生きています。

 それを認め、それらを乗り越えて、さらに成長していくことが、私達が成し遂げるべき使命なのかもしれませんね。