心理カウンセラーの風湖です。
「『完璧』がついに達成されるのは、なにも加えるものがなくなった時ではなく、何も削るものがなくなった時である。」
これは、フランスの作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの言葉です。
なにかを失うことに恐れを感じて、自分の中にあるいろんな問題を抱え込んで捨てられない人がいます。
しかし、より良い状態を求めていろいろなものを次々と付け加えていってもきりがありません。
捨てられない人は、失うと自分がどうなるのかわからない、という不安があるのかもしれません。
その不安は、実は自分の心が満たされていないことから生まれます。
ですから、むしろ反対に、いろんなものを捨てて削ぎ落とし、一度何もない状態を目指すほうがいいのではないかと思うのです。
部屋の中がスッキリすると、心も清らかになって、自分に自信が湧き上がりますよね。
それと同様に、心の中の無駄なものを捨てると、自分から周りの人に愛を捧ぐ余裕が生まれます。
そういう日常を感じらることこそ、かえって自分の人生を完璧にしてくれるのかもしれませんね。