心理カウンセラーの風湖です。




 「理想の高い人物は、どうしても一時、孤立せざるを得ない工合になってしまうものらしい。

 淋しいから、不便だからといって、世の俗悪に負けてはならぬ。」

 これは、太宰治の小説「正義と微笑」の中の一説です。




 孤独になることを恐れるあまり、無理をして人と付き合っている人は多いものです。

 「孤独」とは、精神的なよりどころとなる人や、心の通じ合う人などがいないと感じること。

 それを避けるために人にすがるように生きるのは、相手への期待、つまり依存です。




 しかしそうではなく、人と積極的に関わるけれど、意識として相手に過度な期待をせず、相手に依存もしない付き合い方をしてみませんか?

 そうすると、人間関係でたとえ傷ついたとしても淋しさを感じることなく、それはひとつの経験となり、学びに変えることができるのです。




 相手への期待をゼロにして、感謝をしながら人と向き合ってみましょう。

 思考の仕方を少し変えるだけで、どんな人間関係でもとても楽になり、孤独を感じなくなっていくのです。