心理カウンセラーの風湖です。
人は時々、他の人や物、出来事に対して「〇〇であるべき」「〇〇するべき」という言葉を使って感情をあらわにします。
この「べき」は、自分に対して使うのであればひとつの価値観になりますが、他人に対して使いすぎるとやはり人間関係がうまくいかなくなってしまいます。
この「〇〇するべき」という言葉は、人それぞれの人生の中で生まれた独自の信念です。
その人の生まれ育った環境や、親兄弟との関係、学校や職場でのさまざまな経験によって、考え方がどんどん偏り、固まっていくのです。
しかし、世の中は目まぐるしい速さで変化を続けています。
過去に生まれた独自の正しさを追求しすぎると、どうしても他のものを否定してしまい、お互いの信念がぶつかって、争いの元になってしまいます。
身体と同じように、心にも言葉にも柔軟性が必要です。
柔らかい考え方の持ち主は、人の意見を常に受け入れますから、人間関係も生き方もとても楽になっていくのです。