心理カウンセラーの風湖です。
「謙虚とは、堂々として過信しないことだ。それは断じて卑屈であることではない」
これは、日本の幕末の志士、中岡慎太郎の言葉です。
日本では古くから「謙遜の美学」という文化がありました。
もちろんこれには素晴らしい一面もありますが、必要以上に謙遜ばかりを意識してしまうと、その言葉が自分への刷り込みとなってしまい、いつのまにか常に自分を卑下するようになってしまいます。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉は、「立派な人ほど謙虚な姿勢である」という意味です。
「頭を垂れる」という言葉は「相手に敬意を払って自分を護る」という意味ですから、「相手より自分の方が下の人間だと主張する」ということだと勘違いしてはいけません。
いくら謙虚な姿勢を相手に見せたいからといって、「自分なんて」「自分はバカなんです」などといった、自分の価値を落とす言葉を口癖にするのはやめましょう。
しっかりと自分を認め、自分に感謝し、自信をつけることが出来るようになれば、勝手に腰は低くなっていくものなのです。