心理カウンセラーの風湖です。




 どのような人間関係においても、残念ながら世の中には、あなたが頑張っていても批判してきたり、失敗したことを「だからあなたはダメなんだ」と、無責任に評論したりする人がいます。




 心理学に、「ガスライティング」という言葉があります。

 「ガスライティング」の語源は、1944年に制作された映画のタイトル「ガス燈」から由来しています。

 これは、相手を否定し続けたり、「あなたは間違っている」と非難し続けることで、その人を「私はちゃんとできない、ダメな人」と思い込ませてしまう、心理的虐待のことを指す言葉です。




 なんの意見を持たないまま相手の言葉通りに動いてしまう人や、すぐに誰かを頼りたくなってしまう人は、この「ガスライティング」の罠にはまっているのかもしれません。

 それを防ぐためには、相手から何かを言われたときや、自分を否定されたとき、「あなたはそう言うけれど、自分ならこうする」という、自分なりのスタイルを持ち、それを磨くことが大切です。




 これには毎日の訓練が必要です。

 自分の意見を持っている人は、相手にコントロールされることはなくなりますし、それだけで周りの人よりひとつ突き抜けた存在感を保つことができるのです。