心理カウンセラーの風湖です。




 少し前に、脳科学者、中野信子先生の「努力したら負けー努力不要論」という本を読んだことがあります。

 これは、「努力すればすべてが上手くいくはず」と信じている人にとっては、とても衝撃的なタイトルだと感じるのではないでしょうか。




 「努力不要論」の中で中野先生は、「世の中を見ていると、実に無意味な努力を重ねられ、その上に搾取されてしまっている人が多い」と述べています。

 「努力」をする人の中にも、苦しいだけの間違った努力をしている人と、いつもワクワクして楽しみが続く正しい努力をしている人に分かれるというのです。




 「諦めなければ必ず上手くいくに違いない」と思い、苦しむことに時間を使うよりも、「頑張っても上手くいかないことはさっさと諦めて、他のことに力を注いだほうがいい場合もある」という考え方に切り替えて、自分を振り返ってみてはいかがでしょうか。

 多くの場合、結果が上手くいくチャレンジというのは、最初からなんの努力をしなくてもスムーズに動き始めるはずなのです。




 可能性を感じるものに対しては、何があっても諦めずにあらゆる努力をしましょう。

 しかし、可能性が低いと感じたものに対しては、未練を残さずさっさと見切りをつけて撤退しましょう。

 この潔さと効率性が、新しい成功を引き寄せていくのです。