心理カウンセラーの風湖です。
「社会心理学」という心理学があります。
社会心理学とは、個人の心理とは別の、複数の人間が関わりを持つことによって起きる、心の動きや行動などについて研究している心理学です。
たとえば、カフェやレストランに行った時など、メニュー表の中で、値段やグレードなどによって3〜4種類のランク分けをされていることはよくあります。
そのお店に、何人かのグループで入ったとき、あなたなら、どのランクのメニューを選ぶでしょうか。
あくまで、「自分がお金を払える範囲で」という前提で選ぶ場合、多くの人は、松竹梅であれば「竹」、ABCであればBを選ぶ傾向にあります。
ですから、お店側もその心理に合わせて、具材や値段設定、利益率などを考えてメニューを表示するのです。
私は、いろんな生徒さんに心理学を教えていますが、その中にはたまに「松」や「A」を注文する、という生徒さんがいらっしゃいます。
これには、「美味しいものや、食べたいものが食べられるから」という理由もありますが、それよりも「自分自身に対するイメージを高めるためにそうする」という意見を述べられる方もいます。
いつもは真ん中のメニューを選ぶ人でも、たまには少し高価な食事をしてみるとか、100円の紙コップのコーヒーばかりでなく、ホテルのラウンジでコーヒーを飲んでみるのも、心の栄養になるのかもしれません。
そうすることで、あなたのセルフイメージはどんどん変わっていくのです。