心理カウンセラーの風湖です。
たとえば、対人関係で仕事での失敗を恐れて会社を辞めた人は、転職して新たなスタートを切ったとしても、すぐに次の問題を創り出します。
おそらく、給料が安いとか、通勤時間が長いとかと訴え始めるでしょう。
人の悩みは、表面には現れにくいものです。
心の奥底に眠っている、心の叫びに気付くことができなければ、どんなに環境を変えても同じことを繰り返しますから、悩みは永遠に続いて行くということになります。
カウンセリングとは、相手が言葉にする悩みへのアドバイスをすることではなく、別の考え方があることに気づかせてあげる言葉を与えることが最も重要なことだと言えます。
「周りの人は敵ではなく味方です。」
「あなたには、どんなことも出来る能力があります。」
という風に。
表面的な悩みに対する適切なアドバイスをしたとしても、形を変えて次の問題が現れるだけですから、あまり意味のないことです。
その人の心の根底にある誤った信念に気付き、相手にも気づかせ、一緒に新たな目標を再構築することが、本当に大切なことなのです。