心理カウンセラーの風湖です。




 プロのカウンセラーは、悩みを打ち明けた人に対して、「あなたは考え方が違う」とか、「価値観がおかしい」とか、「あなたには劣等感がある」などの言い方で、すらすらと相手に心理学の理論を教えたりはしません。




 心理学者は、客観的にものを見て、小さな子供にも解るような話し方でいろんな質問をします。

 「いつ、どこで、だれが、どのように、どうすれば」などを聞き、クライアントがそれに答えていくうちに、自ら新しい何かを発見する時をじっと待つのです。




 たとえ相手の問題点がわかっていたとしても、すぐにそのまま指摘して解決させようとすると信頼関係は築けませんし、相手は心を閉ざしてしまいます。

 相手と同じ目線で話を聞き、共感し、応援する姿勢で頷いたり勇気を与えたりすることはとても大切なことなのです。




 相手が大人であれば、お互いに協力しながらストーリーに沿って「問題解決の方法」という宝を見つけても良いかもしれません。

 相手の問題を指摘するのは辞めて、今までの人生での「間違い」がいつ起こったのかを2人でじっくり考えていくのです。