心理カウンセラーの風湖です。
「マネジメントとは、個人の弱みを無意味にし、強みを最大限に発揮させることである」
これは、経営学者ピーター・F・ドラッカーの言葉です。
さまざまな研究結果によると、子供の性格の50%が両親の遺伝子により作用されることがわかっています。
半分も親の性格を引き継いでしまうのなら、どうしようもないと諦めてしまうかもしれませんが、50%という数字は決して高いものではありません。
もしも、遺伝的に持って生まれた能力だけでその人が判断されるのであれば、育成者や教育者はいりません。
残りの性格の半分は、育った環境や学校で出会う友達や経験により、個人の性格を決定していくからです。
つまり、適切な教育とは、遺伝的な能力の有無にかかわらず人を成長させる教育なのです。
しかも組織では、個人個人の能力の不足を補い合うことは十分可能です。
教育者は、相手の能力の低さを指摘するのではなく、それを補い、強みを発揮させ、社会全体に貢献出来るようにするのが仕事なのです。