心理カウンセラーの風湖です。
私の父親と祖父はとても厳しい人で、子供の頃の私にとっては、とても怖い存在でしかありませんでした。
厳格な人格や教育は、昔ながらの日本人特有の文化のように言われた時代もありましたが、私の経験から言わせてもらうと、それは「百害あって一利なし」だと思います。
まず、厳しすぎる態度や教育方法は、お互いの信頼関係を壊します。
両者の距離は必ず遠ざかるでしょう。
当たり前ですが、信頼関係の無い状態で教育することは不可能です。
人生でもっとも大事な相互支援を、相手に教えることができません。
そしてさらに、厳しく教育することによって「教育」が「調教」に変わります。
相手に自分で考えて判断させないように制限し、行動する自由を与えず、教育者のやり方を有無を言わさず押し付けることによって、教育された人の思考が停止し、自分に自信を持つことができなくなります。
本当の教育とは、相手に「自由な意志」と、「行動の選択肢」を与えることです。
自分で決めたことによる成功体験に喜び、失敗の責任をとり、自分の成長を感じることで、自信を持たせることができるのです。
自由と体験こそが学びとなり、偉大な教育となるのです。