心理カウンセラーの風湖です。
私が担当している心理カウンセラー講座には、「将来はカウンセラーになりたい」という大きな希望に胸を膨らませている生徒さんが、毎回たくさん集まって来てくれています。
しかし、たくさんの人々が誤解しているのは、カウンセラーの仕事というのが、相手の悩みや間違いを指摘することや、適切なアドバイスをすることだと思っているところです。
そうではなく、カウンセリングというのはただ相手に関心を寄せ、共感に始まり共感に終わるのがその仕事です。
人は、「〇〇に悩んでいるのです。」と言いながら、本当は何が悩みなのかわかっていない人がほとんどです。
ですから言葉だけ聞いて相手の気持ちがすべてわかったつもりでアドバイスすることはとても危険なことなのです。
まずは相手に関心を持ち、相手の目で見て、相手の耳で聞くことの技術が必要です。
人の心理はとても奥深く、価値観も信念もそれぞれ違いますから、読み解くのは簡単ではありません。
共感が必要なのは、相手の心の理解のためだけではなく、それ自体が安心感につながるからです。
カウンセリングは、相手の気持ちに寄り添うことが最も大切な仕事なのです。