心理カウンセラーの風湖です。
「人生山あり谷あり」ということわざは、誰もが知っている有名な言葉です。
この言葉は一般的に「人生には良いことも悪いこともある」という意味で使われることが多いですよね。
しかし、少し解釈を変えると、「山の頂にいるときと、谷間にいるときとでは、見える景色は違うもの。」という意味の言葉にも聞こえます。
成功も失敗も、その体験自体に問題があるわけではなく、どのような意味づけをするかによって、その人のその後の人生が決まるのです。
そして、そんな人生を一生懸命に生きる人達を教育する立場の親や教師ができることは、人生のアドバイスをすることではなく、自分自身が自分の人生を前向きに考え、困難から逃げずに人生を切り開いてゆく姿を相手に見せることだけなのです。
親や教師や上司など、人を育てる立場の人達が、自分の経験による価値観のみで相手の人生にレッテルを貼ってはいけません。
問題なのは、相手の問題解決の方法を、その人の考えの代わりに口出しして、偏った意味付けを押し付けることにあるのです。