心理カウンセラーの風湖です。




 「私の息子はとても内気で、初めて会う人に対してはとても恥ずかしがり、挨拶もできません。どうしたらもっと活発な子になるのでしょうか。」




 その5歳くらいの男の子は、母親の後ろに隠れてうつむいていました。

 母親は、男の子の肩に掛けていたカバンを外し、椅子の背もたれにかけ、「お行儀よくするのよ」と、椅子に座らせました。

 私がその子に「こんにちは」と話しかけると、すぐに母親が「挨拶して」と促します。




 この親子に見られるように、「過保護、過干渉」は、本当の愛情とは呼びません。

 いくら小さな子供にだって、自己主張はあるはずです。

 必要以上に親が子供の世話を焼くということは、「失敗から学ぶチャンス」や、「成長のための気づき」を奪うことになるのです。




 世話焼きは、子供の自立を抑制します。

 「どうせ無理でしょう」と、手を貸すことよりも、「自分は大切にされていて、能力がある」と、子供が感じられるように、温かく見守りながら1人でやらせることはとても大事なことなのです。