心理カウンセラーの風湖です。




 「保育園に通う下の娘が保育園に行きたくないと駄々をこねたとき、小学生のお兄ちゃんも学校を休みたいと言い出しました。

 そんな時は、親としてどう判断するのが良いのでしょうか?」

 ある母親が私にそう質問してきました。




 学校へ行くのを嫌がる子供に対して、無理にでも学校へ行かせた方がいいのか、本人が嫌がっているのならば休むことを認めた方がいいのか、判断に迷う親は多いでしょう。




 私が小学生の頃は、(昭和の時代)学校を休みたいと言っただけで親は子供を叱り、頭から怒鳴りつけました。

 当時は、子供が病気ではない限り、強制的に学校に行かせるのが「常識」だったからです。




 つまり、昔から日本人の価値観といえば「是が非か」「正しいか正しくないか」のどちらかでした。

 ところが、欧米人の感覚としては「一般常識がないことは特に恥とは感じない」文化のようで、それだけの心の広さを親が持てるか持てないかによるのだと言うのです。




 その感覚は時代によっても変化しますから、「常識」や「正しさ」は、誰にも分からないのです。

 もしも判断に迷ったら、「常識」で決めるのではなく、「優しさ」で決めることも良いことなのかもしれませんね。