心理カウンセラーの風湖です。




 「体は1つでも多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても体は1つである。

 つまり、ひとつの霊によって私達は、ユダヤ人であろうとギリシア人であろうと、奴隷であろうと自由な身分の者であろうと、みな1つの霊を飲ませてもらったのです。」




 これは、聖書の中の「コリント信徒への手紙」に記載されている言葉です。

 この言葉は、私達人間は「自分よりも大きな団体、組織、社会、宇宙に所属し、その1部である。」ことを認め、「その1部として生きていきましょう」ということだと解釈することもできます。




 それでは私達は、会社や学校の「歯車」として自己主張をしてはいけないのでしょうか。

 いいえ、そうではありません。

 人間は、宇宙全体の1部としてそれぞれの役割を果たすために生まれてきたのですから、1人1人は唯一無二で、比べるものでも争うものでもないということです。




 私達が、「体の1部として生きる」ときの体の1部とは、とても大きな宇宙の中の、地球の中の、「人類の1部」のことです。

 決して目の前にある、小さな会社や組織や、家族や友人関係のことだけではないのです。