心理カウンセラーの風湖です。
人は、その価値観や信念など、生きていく上での心の軸になるものは、否が応でも育った環境の影響を受けます。
しかし、その人が成人になった後に、その影響のうちのなにをどのように選び取るかは個人の自己決定に委ねられます。
たとえば、成功者の子供達が親と同じ道を選ぶ場合、失敗するという例が多いということはよく知られています。
それは、親の存在が偉大すぎてその子供が圧倒されてしまい、生きていくことに萎縮してしまうことがあるからです。
そしてさらに周囲の人々がそれを助長します。
「親はあんなに立派なのに、子供はなぜ普通なのか?」と。
すると子供は、その周囲の人々の言葉から強い劣等感を感じてしまい、それがやがてコンプレックスに変わり、やる気も勇気も湧きあがらなくなってしまうのです。
偉人や有名人、政治家など、成功者の子供は、劣等感が強くなりがちだということを自覚しましょう。
その人なりのそのままでの素晴らしい生き方があるのだということに、早く気づいてほしいと思います。