心理カウンセラーの風湖です。




 心理学を学びに来てくれたある女性は、長い間強い劣等感を持っていました。

 それは、学校での「勉強の成績が悪かった」というものです。




 彼女が子供の頃、親の仕事の都合で転校を繰り返し、落ち着いて勉強ができる環境で育つことができませんでした。

 そして一度恥ずかしい点数をとってしまったショックから、自分に対して「勉強ができない」というレッテルを貼ってしまったのです。




 しかし彼女は、その劣等感の補償のため、高い目標を掲げました。

 大人になってから猛勉強を始め、大学に合格し、教師を目指すことにしたのです。





 それは、「人と比較した」劣等感ではなく、彼女が自ら主体的に定めた「なりたい姿」だったのです。

 このように、強いコンプレックスは悪いものだけではなく、進歩に向けたエネルギーになることがわかります。




 劣等感を隠すことはやめて、目標設定と行動のエネルギーに変える勇気を持ちましょう。