心理カウンセラーの風湖です。
人が感情を使うときには、主に2つの目的があります。
ひとつ目は、相手の心を操作して支配しようとするためです。
カッとなった表情や態度で相手を威嚇し、萎縮した相手を自分の思い通りに支配するのです。
ふたつ目は、自分自身の心を突き動かすためです。
人は感情を使い、脳の中のドーパミンを噴出させ、自分の行動を促進します。
つまりどちらも、感情によって自分自身の背中を押そうとするのです。
怒り、悲しみ、不安などが「進む」「やめる」などの行動を促します。
感情をあらわにする人がよく言う、
「思わずカッとなって自分を見失った」
という言葉の意味は、
「相手を支配したくて怒りを利用した」
ということになるのです。