心理カウンセラーの風湖です。




 たとえば、ある新興宗教の教祖が、「半年後に世界が滅亡するような大地震がくる。祈りなさい」と、信者に向かって予言をしたとします。



 しかし、地震は起きませんでした。

 普通であれば、「教祖の予言が外れた。もう教祖は信じられない。」と、思うでしょう。




 しかし、その教祖を心から尊敬している信者たちは、逆の結論を出すのです。

 「教祖様の祈りのおかげで大地震を防ぐことができたに違いない。やはり教祖様の力は偉大なのだ。」

 そうやって、信者たちは自らの信念をさらに強くしていくのです。





 私達もこの信者と同じように、自らの思い込みによって、常日頃から世の中の情報を自分の都合の良いように捻じ曲げて解釈していることが多いです。




 普段から、物事に対してなんでも思い込まずにフラットに考える癖をつけることは、とても大切なことなのです。