心理カウンセラーの風湖です。
親子や上司と部下、師弟関係などの人間関係の中で、「相手が問題行動をしたとしても叱ってはいけない」と言うと、いつもこんな質問を受けます。
「叱ってはいけないことはわかりました。しかし、相手の問題行動は治りません。そんな時はどうすればいいのでしょうか。
叱らずにどのように相手に分からせればいいのでしょうか。」
相手にわかってもらうためにまず大切なのは、お互いを理解する心、つまり「信頼関係」を築くことです。
その場合、相手が問題行動を起こしたその後すぐに説得や説明をする必要はありません。
しばらく経ってから、
「私はあなたがこうしてくれたら嬉しいな。」
「あなたがこのような行動を取ると、私はとても悲しくなります。」
と、「どう感じたか」を伝えればいいのです。
相手にわかって欲しいのであれば、まずは二人の間の距離を縮めておくことが大切なのです。
そして、すぐに相手を変えようとはせずに、親しみを込めた言葉で相手に寄り添い、信頼関係をつくるだけでよいのです。