心理カウンセラーの風湖です。
ある日のカウンセリングに、高校生の女の子とその母親が2人でやってきました。
私が何を質問しても女の子はただ黙っていて、代わりに隣の母親が答えます。
親が子供に苦労をかけまいと、子供を助ける親はとても多いです。
しかし、それが結果的に子供を甘やかすことになり、子供の成長の妨げになってしまいます。
「この子は私がいないと何も話せないのです。」と、この母親は子供の成長のチャンスを奪ってしまうのと同時に、子供を自分に依存させ、より自分の存在意義と価値を高めているのです。
すると、当然ながら「親なしでは何も出来ない」依存的な子供に成長してしまいます。
人を育てることとは、相手が一人で問題を解決できるようにすることなのです。
親の役割とは、決して甘やかすことをせず、子供の問題を肩代わりすることをせず、自分で解決できる能力をつけさせるように、応援することだけなのです。