心理カウンセラーの風湖です。




 「この人と結婚するとビビッときた」

 「この仕事は自分に合っている予感がする」

 「あのアイドルはきっと売れるとピンときた」




 私達は、なにかを決めるときに時々自分の「カン」に頼るときが多くあります。




 「カン」というと、一般的にはなんとなくスピリチュアルで曖昧なもののような気がしますね。




 しかし、人間の「カン」とは決して曖昧なものではなく、天から降ってくるような不可思議なものではなく、人の経験の蓄積からくる判断力のひとつとも言えるのです。




 私達がなにかを選択しようとするとき、長い年月にわたって自分の血や肉になっている人生経験が、リアルタイムに脳の中に良い感覚として出てくる、それが「ピンとくる」感覚なのです。





 ですから「カン」は、実は科学でも及ばないくらいの正確性、的確性をもっているのかもしれません。




 しかし、「カン」を磨くためには、失敗を含めて多くの経験を積まなければいけません。

 なにもせずに立ちすくんでいるだけではカンを磨くことはできないのです。




 喜びや悲しみなど、たくさんの経験を積んで湧いてくる自分の「カン」をもっと磨くために、失敗を恐れず、他人の目を怖がらず、まずピンときたことはなんでもやってみることが大切なのだと思います。