心理カウンセラーの風湖です。



 「禍福は糾える縄の如し」

 という言葉の意味を知っていますか?




 これは、「幸福と不幸は交互にやってくるものだ」という意味の古事成語です。

 当たり前のようですが、長い人生の中では、良いこともあれば悪いこともあります。




 そして、良いと思ったことは実は悪いことのはじまりだったり、悪いと思ったことは実は良い結果に変わっていった、ということもよくあることなのです。




 つまり、あれこれと思い悩むことは何もなく、初めから謙虚に生きていればそれでよい、という故人の教えなのですね。




 しかし人は、悪い時には徹底的に落ち込み、良い時には有頂天になります。

 そして、落ち込んでいる時には心を閉してしまうため、誰からの助けも受け取らないし、また、有頂天の時には人を見下した態度をとってしまって、後で反省したりします。




 あらゆるものは移り変わりますし、諸行無常です。

 今、ここにいる私もまた変わっていきます。




 未来のことは、何もわかりませんが、どんなことがあっても心を落ち着けて、冷静に受け入れられる自分でありたいと思います。