心理カウンセラーの風湖です。




 古代ギリシャの哲学者、アリストテレスは「人間は社会的な動物である」と述べました。




 アリストテレスが言ったのは、「人間は、自己の自然本作の完成を目指しつつ、善く生きることを目指す人同士の共同体を造ることで完成に至る」ということでした。




 つまり、相互扶助、隣人愛があってこそ、人生は幸せになれるということなのでしょう。

 しかし、人間関係というものは難しいもので、やはり「嫌いな人」や「合わない人」はどこにでもいるものです。




 世の中には、良い人がたくさんいるのですから、わざわざ自分から進んで嫌な人と付き合う必要はありません。




 しかし、あなたが「嫌い」だと思っているその人は、本当に「嫌な人」なのでしょうか。

 あなたが「嫌いな人」にしてしまっているということはありませんか。




 あなたが「嫌い」だと思っている人は、実は自分がその人のことを「嫌な人」だと「思い込んでいるだけ」なのかもしれません。




 「自分が自分のことが好きになれないのだから、相手も私のことが嫌いに違いない」と、自分の心を相手に投影し、自分の敵に仕立てあげてはいませんか。




 人生は、人と出会い、傷つき、人と別れ、それでもまた人が恋しくなり、出会い、傷つき…。

 その繰り返しです。




 それが人生ならば、まずは自分を大切に思うことが、「隣人愛」のはじまりです。

 そして他人を好きになれば、不思議なことに、あなたの人生はとても素晴らしい人生に変わっていくのです。