心理カウンセラーの風湖です。




 「完全無欠な人などいません。どんなに立派な人でも、どこかに欠陥があるのが人間である証拠です。」

 これは、漫画「笑ウせぇるすまん」の主人公、喪黒福造の名言です。




 完璧すぎる人はなんとなく近寄りがたいですよね。

 失敗や抜けているところが見えると、なんとなく親近感がわくものです。




 「完全無欠でありたい」と願い、必死に努力することも素晴らしいことですが、そこには限界もあります。

 たとえば松の木に桜を咲かせるのはもちろん無理なことですし、牛に馬の足の速さを求めるのも無理なことなのです。




 つまりこの大自然はすべて、ひとつひとつは完全無欠ではありませんが、それぞれの個性の中で本領を発揮して、お互いに与えあい、それらが手を取り合って平和な世の中を作っているのです。




 家族や仕事などの人間関係もまったく同じです。

 お互い完全無欠ではなくても、それぞれの個性の中で、精一杯その本領を生かすことを心がければ、お互いの幸せが生まれます。




 ですからお互いを許し合いましょう。

 謙虚にお互いを尊敬し合いましょう。




 人間には、完全無欠な人などどこにもいないのですから。