心理カウンセラーの風湖です。
はるか遠い昔の中国の賢人は、「君子は日に三転す」と、説いています。
これは、「人格者というものは、朝考えたことも昼になればもう変わってしまう。
昼考えたことも夜には変わってしまう。」
という意味の言葉です。
目まぐるしい環境の変化、日々の変化、相手とのやり取りの調整や結果で、人の考え方はどんどん変化する必要があります。
人は1人では生きていけませんから、周りのこと、相手のことをを思って、常にその価値観を変化させることが大事なのです。
この「君子は日に三転す」という言葉に、経営の神様、松下幸之助は創意を加え、「リーダーは三転では間に合わない。日に百転でもしなければ、正しい判断などできない。」とおっしゃっていたそうです。
人間は、変わることを恐怖と思う生き物ですから、自分を変えることには不安を感じます。
しかし、それは何かに囚われているだけに過ぎないのです。
変わることこそ成長の証なのです。
この宇宙に存在するものは、一瞬一瞬その姿を変えつつあります。
一日に言っていることがコロコロと変えることにより、それだけ新しいアイディアが生まれ、成長することにつながるのです。
自分の信念を変えること、意見を変えることには違和感を感じる人も多いでしょう。
しかし、自分の信念や価値観がまったく変えられないようでは、かえって自分を苦しめることになるのではないかと私は思います。