心理カウンセラーの風湖です。




 「人事を尽くして天命を待つ」

 という言葉があります。




 「出来ることはすべてやり、その後の結果は運命に任せる」という意味の言葉です。




 しかし、「天命」は、これだけのことをやり尽くしたから、これだけの結果が与えられるという、そんな簡単なものではありません。




 本来「天命」とは、「天に与えられた命令」、つまり神様が「おまえはこうなるのだ」と決めて自分に命じた道、というような意味です。




 しかし、私はこの言葉の意味はこれだけではなく、「やるだけのことをやり尽くせば、結果がどうなろうとも悔いが残らない」という、自分の心をポジティブに向かわせる意味もあると思います。




 そしてもうひとつ、「しっかりと出来ることをすれば、それが自分の自信になるから、その経験を次に生かせる」という風にも解釈できます。




 いずれにしても、本当に深い言葉です。

 やるだけのことをやったのであれば、その結果が期待通りであってもなくても自分を褒めてあげればいいのだと思います。




 その結果を素直に認めれば、そのあとにはまた新しい道が広がっていくのです。