心理カウンセラーの風湖です。
春になれば桜が咲き、夏になれば向日葵や朝顔が季節を彩ります。
そして秋になれば葉は枯れて、綺麗な紅葉となり、私達を楽しませてくれます。
桜が散るのは風や雨のせいではなく、散る時期をすでに桜が知っているからです。
世界中の植物や野菜や果物も、目を出すとき、実のなるとき、枯れるときをはじめから知っているのです。
自然は自分の命に謙虚です。
そこには自分の意思はなく、自分の役割や生き方に素直に従っているだけなのに、私達にはとても美しく、感動を与えてくれます。
それとは違って人間は、自分の人生にはなかなか素直になれないし、命に感謝ができません。
それどころか野心が湧き起こったり、なんでも自分の思い通りにならないと腹が立ちます。
そして怒りや不安の心に苛まれ、イライラしたり自分を見失ったりしてしまうのです。
誰かを責めたり怒りをぶつけたりして、不平不満や愚痴を口にしたりします。
謙虚さを見失うと、人に迷惑をかけたりしてしまいます。
すると自分も傷ついてしまいます。
その罪悪感から、生きていくのも辛く悲しくなってしまうのです。
自分の人生に素直に、自然の流れを受け入れて、なにかに執着したり依存することなく、謙虚な態度で生きている人は、とても美しく魅力的な人だと私は思います。