心理カウンセラーの風湖です。




 歩きはじめたばかりの赤ちゃんは、何回も転ぶのに怪我をしません。




 むしろ常に走り回っている子供達の方が足につまずいたり何かにぶつかったりしてよく怪我をします。

 動き回ることに慣れてくると、油断をして早く走ろうとしたり、乱暴になるから、その分痛い思いをするのです。




 赤ちゃんはなんでもひとつのことに手探りですから、一歩一歩が慎重です。

 さらにゆっくり確かめながら歩くので、一歩進むのに全神経を集中します。




 それと同じように、人生で失敗をしたくないのなら、ミスをして後悔したくないのなら、赤ちゃんのように時間をかけながら慎重に歩んでいくしかありません。




 「一寸先は闇」という言葉があるように、先のことはなにもわからないのが世の中、そして人生というものです。




 しかし現代人は、情報も移動も生き方も、ずいぶんスピーディーに乱暴に生きている人が多いような気がします。




 先のことは誰にもなにもわからないのに、まるで自分だけはすべてわかっているようなつもりで生きてはいませんか?

 勝手に計算をして、勝手に結果を想像をして行動をするほど危険なことはありません。




 周りの人達と協力して、みんなと手を繋いで一歩一歩地に足をつけて地面を踏みしめて生きていきましょう。

 慎重に、そして、謙虚に真剣に。




 ひとつのことに集中して手探りで生きていけば、状況に対して冷静に判断することができますから、怪我することもなく、不安も少なく安心して生きていくことができるのかもしれません。