心理カウンセラーの風湖です。




 人は常に、未来のことを心配して不安になったり、過ぎてしまった過去についてクヨクヨ後悔したりします。




 しかし、「ああなったらどうしよう」と、まだ来てもいない未来のことを心配してもあまり意味のないことです。

 そして、「ああすれば良かった」と、過ぎてしまった過去を反省しても、もう取り戻すことはできません。




 人生は、日々の積み重ねが自分にとって必ず良くなるようになっているのだと信じて生きて欲しいと思います。




 人には未来に向けて選択肢があるのではなく、過去に選択肢があったわけではありません。

 必ずこっちしか選ばなかった、他の選択肢はなかったはずなのです。

 その結果として今、ここに生きているのです。




 ですから、過去をいくら悔やんでも意味はありませんし、来ていない未来をいくら心配しても無意味なのです。




 では、私達はなにを考えて生きていけば良いのでしょうか。




 自分にできることは、今現在、目の前にいる人やものやことを丁寧に、大切にすることだけなのです。

 過ぎてしまった人には気持ちを伝えられませんし、まだ会ったことのない人は抱きしめられないのです。




 私達が今出来るのは、目の前に広がっている現象に対して、感謝をするだけです。

 それしか出来ないのですが、その自分の「感謝」という選択の連続によって未来が決まって来るのです。