心理カウンセラーの風湖です。
「昔の私は良かった」と、過去の栄光を忘れられない人がいます。
誰かを好きすぎて、その人に執着してしまう人もいます。
執着とは、特定の人や物事に強いこだわりを持つ気持ちのことを言います。
人や物事に執着すると、自分の行動や感情がコントロール出来なくなり、自分が不幸だと感じて辛いものになってしまいます。
そんな執着心を手放す方法は、やはり感謝の心を持つことです。
あなたは、何も起きていない瞬間の連続が、実は人生における最大の幸せなのだと考えたことはありますか?
本当の幸せとは、自分の思い通りになったり、楽しいことが起きたりすることではなく、何も起きない「普通の生活」を送れることなのです。
私達は、朝に目が覚めて、健康で、音楽が聞けて、誰かと話せることなど、普段から当たり前と思っていることにはあまり感謝をしません。
しかし、それ以外のことを「あれも足りない」「これが欲しい」と、望んでばかりいて、それが手に入らないから不幸だ、と、つい思ってしまいます。
当たり前のことが当たり前のように起きている「現在」は、なによりも貴重な神様からの贈り物なのではないでしょうか。
そう考えると、何も起きないことが最高の幸せであり、感謝する対象は、「なにも起きない日々」であることがわかるでしょう。
当たり前の幸せが、実は当たり前ではない幸せなのです。
そして、自分に置かれている状況に感謝し、無心で喜んでいると、きっと神様なら「たまにはこの人を喜ばせてあげようかな」と、思い、なにか嬉しいことを起こしてくださるのかもしれませんよ。