心理カウンセラーの風湖です。




 先日、ある知り合いの60代の男性が、同年代の女性と結婚されたという報告を受けました。

 私はその話を聞いて、喜びとともにある疑問が沸き起こりました。




 その方はバツイチで、若い頃に離婚してからずっと独身だったのですが、何故シニアの「気ままな独身生活」捨ててまでご結婚されたのでしょう?




 そのように質問すると、その男性はこのようにおっしゃっていました。




 「愛とかよりも、馴染んだという感覚なのかもしれません。

 とにかく一緒にいたほうが温かい。

 疲れていても一瞬で機嫌良くしてくださる人なのです。」




 シニア世代だけではなく、最近では「結婚」に関しても時代の流れによって価値観が変わってきたように感じます。




 それは、最近話題になっている「婚活アプリ」などの特徴でもある「条件」が優先のパートナー選びとは真逆の、一緒に時を過ごすことで感じる「安心感」で相手を選ぶ人も増えてきているのではないかということです。




 つまり、若い年齢のときには、「将来を考えて」パートナーを選びますが、シニアの世代では、「今をどう生きるか」にフォーカスして結婚を考える人達が多いということなのです。




 もちろんそこには、「健康」「生活」「家族」などのいろんな問題もありますが、やはり「コロナ禍」ならではの心の問題が深く関わっているような気もします。




 「結婚」だけではなく、いろいろな不安がひしめく現代社会で私達が求めるものはやはり「安らぎ」「穏やか」「安心」なのかもしれません。




 そのシニアの方の幸せそうな笑顔を見て、結婚を希望する多くの皆さんに後に続いて欲しいと願い、ずっと応援していきたいと思います。