心理カウンセラーの風湖です。
「99.9%は幸せの素人」という本を読みました。
「多くの人の日々の頑張りは、科学的に正しくない。」
という衝撃的な一文からこの本は始まります。
著者によると、私達の日々の努力は「生きるための努力」であり、「幸せになるための努力になっていない」というのです。
では、私達が幸せになるためにはどうしたらいいのでしょうか。
本書には、20代と60代の幸福度はほぼ同じで、80代の方が20代よりも幸福度は高いのだと書いてあります。
それは、人の幸せは科学の進歩や情報の豊富さを目にするよりも、やはり「人とのつながり」が欠かせないからだと思うのです。
最近は、コミュニケーションが苦手だと思う人達か増えているような気がします。
もっとも幸せを感じる80代の人達は、なによりも人との付き合い方を大切にして生きていらっしゃる方が多いのかもしれません。
人間関係で幸福度を上げたいときは、相手との親密度を深めるコツを知っておくことが大切です。
それは、相手に辛いことがあったときに慰めてあげることよりも、相手に良いニュースがあったときに一緒になって心から喜んであげることなのです。
そしてこの本の中では、ネガティヴな感情を消す方法も教えています。
ちなみに私達は常に心配事を抱えているのですが、解決できない心配事が実際に起きる確率は、たったの3%だと言われていることも忘れないで欲しいと思います。
なにがあっても、「それでいいんだ」と自分で思うことができたら、人生の満足度も上がり、失敗を恐れてなにもできない自分よりも、勇気を出してやってみた自分を称賛することが幸せに結びつくということに気がつくのです。
つまり「幸せ」という名の現象がこの世に存在するのは、「私」がそう感じたからなのです。
ですから、これが理解できた人は今、この瞬間にいつでも幸せを手にすることができるということなのですね。