心理カウンセラーの風湖です。




 私達が生きている以上、悲しいこと、悔しいこと、悩み、苦しみを感じることはたびたびおこります。




 そんなつもりはなくても、嫌なことを言われたり不愉快なことに遭遇したとき、あなたはどのように解決しますか?




 「我慢するしかないですよね。」

 そのような言葉が聞こえてきそうですね。




 「我慢」という言葉は、仏教では「自分を偉いと思う、わがままな慢心」という意味だと伝えられています。




 つまり、仏教でいう「我慢」とは、もともとは「我が強く、こらえることができない」ということで、現在の「忍耐」や「辛抱」という意味とは正反対の言葉なのです。




 もしかすると「我慢」というのは、「侮辱された」「プライドを傷つけられた」「バカにされた」と感じることから始まっているのかもしれません。




 「自分はかなりのものである」

 「自分は正しい人である」

 「自分はちゃんとしている」




 もちろん、それはそうだと思います。

 しかし、そのように自分を守る考え方をいったん捨てることができたら、不愉快や悔しさ、辛さがずーっと少なくなることに気がつきます。

 すべてがどうでも良くなっていくのです。




 私達の心にプライド、自我や慢心がないフラットな状態なら、世の中の現象に対して怒ったり不安になったりしなくて済みます。

 つまり、問題などなにもないのと同じことになるのです。