心理カウンセラーの風湖です。




 職場が原因の精神障害で2ヶ月以上会社を休んいる人がカウンセリングに来ています。




 私が、「会社は辞められないの?」と言うと、「会社を辞めたら生きていけない」「家族もいるから、生活ができなくなる」と言います。




 社会常識や学校教育、さらに親からの教えの価値観で、「働かないと大変なことになるぞ!」と言われて育ってきた私達は、「仕事」=命という脅迫にも似た信念に支配されている人が多いのではないかと感じます。




 しかし、会社を通じてしか社会と繋がることができず、会社員でないと安定してお金を稼ぐことができないと考えるのは、もうずいぶん昔の価値観なのです。




 これからの時代、会社でなくても、都会でなくても、あなたの居場所はどこにでもあります。

 苦痛を感じるだけの会社で働き続けて、体と心の叫びを無視することは、とても危険なことなのではないかと思います。




 未来のことばかりを考え過ぎると、現在が単なる通過点にすぎなくなってしまいます。

 「人生の旅を楽しむ」ことが目的なら、移動の時間も面白いと考えれば良いのです。




 つまり、何年か後の幸せよりも、今の幸せをもう少し大切に考えることも大切なのです。



 

 辛くて苦しいだけの会社で働き続けることが、はたして自分にとって良いことなのかどうかを考え、ほかの選択肢も視野に入れて欲しいなと私は思います。