心理カウンセラーの風湖です。
人の体は、基本的に安定した状態を保とうとし、新しい刺激を拒みます。
いったんウィルスが体に侵入すると、それと戦うために免疫細胞が活性化し始め、それと戦いさらに体を強くしていきます。
それと同じように、人の脳も「適度なストレス」がかかると、脳はそれと戦うために新しいシナプスを作りはじめます。
しかし基本的に人は「変わる」ことを「怖い」と感じる動物です。
人が変わるためには、痛みが伴うからです。
では、どの程度のストレスが「適度なストレス」と言えるのでしょうか?
そのポイントは、「ちょっと大変かも」「でもなんとかなるかな」というくらいのストレスを与えること。
そのストレスを乗り越える練習を重ねていくことで人は、人生のステージを上げていくことができるのです。
しかし、そのストレスに対して緊張を感じ、あまり無理をして頑張っていると、結局は燃え尽きたり、極端な場合はうつ病などになったりすることもありますから注意が必要です。
ストレスは少し不快ですし怖いものですが、自分にとって困難な状況に立ち向かい、それを乗り超えていくときに人は成長していくものなのです。
普段から小さなストレスを感じて、たびたび乗り越えていくことによって、その練習をしているからこそ、いざというときにしっかり力を出し切れる人になっていけるのです。